「獅子は愛に跪く」製作秘話        


 今回は初ショコラ様です。ハーレクイーンな感じのレーベルということで、ロマンスを書いてみました。
 マフィア、好きなんですよ…。マシンガンをぶっぱなしたり、葉巻をエレガントに吸っていたり、ちょっと古めのイタ車に乗ってたり…(←それって、某映画、そのまんま 笑)
 コッポラ監督の時はそれに優美さが加わって、私の中は間違ったマフィア像で一杯です(笑)。

 でも現実でもこの作品を書くちょっと前に、イタリア一と言われているマフィアのドンが逮捕されて、マフィア界に大きな変動があったんですが、その後継者が相当ワルらしく、マフィアの中でも警戒しているとか。
 捕まったドンは昔気質のきちんとしたドンだったらしく、無闇に人を殺したりせず、慕ってる人間も多かったらしいですよ。今度の後継者は一般市民でも平気で殺すような男らしいです。うーん。そんな男より、やっぱり昔気質のマフィア萌えです…(^^;)

 さて、今回の作品の舞台はイタリア。しかもローマときたら、私の建築物好き魂がまた大きく揺さぶられましたヨ。
 「カテドラルな恋」も異様にガウディについて書いちゃったんですが(BL小説あるまじき状態…^^;)今回も絵画だの遺跡だのリキ入れて書いて提出したのですが…担当さまから一言。
「BL作家は恋愛小説作家なんです」 
恋愛小説作家!
 すみません。目からウロコでした。そうか…そうか…そうだったのか…(今更気付くな! 汗)。自分、一番苦手だよ(ボソッ…^^;;;)
 と、いうことで、今回、後から物凄く書き直し、
恋愛を主体に書いてみました! 当初書いていた作品から、原稿用紙50枚くらい趣味の部分を削除し(あう〜涙)、新たに書き直してみました。私にとっては大幅変更です。でも俄然ヤル気がでて(笑)恋愛小説書いてやるぜって勢いで書いてしまいました(笑)。
 書いてる側から「お前ら…第三者から見たら、それはラブラブ(死語)ってヤツだろ。それはどう見ても愛してるってヤツだろ。なんでそんなに物事を曲げて見るんだ!」とキャラに突っ込みを入れておりました(^^;) 
 でも恋愛ってお互いに臆病になっちゃうから、こういう二人もありかな…と思ったり。

 それから作品を書いている途中でイラストがライトグラフU先生だと決まりまして、急遽、カエサル(オリエンタルという種の猫ちゃん)を書き足しました。いや…先生に小動物を描いていただきたかったんです。他作品で拝見してとても可愛かったので…(汗)。しかし、残念ながら猫ちゃんはイラストには入りませんでした(涙)(←猫ちゃんのいないシーンの指定ばかりだったかと…)残念…。しかし…いつかきっと…(え? 萌えのポイントが違う? ^^;)
 でもとても楽しく書かせてもらえました。イタマフィ(イタリアンマフィアを勝手に略)、またぜひ書きたいジャンルの一つです。今度はもうちょっと悪いキャラも書きたいですね。

 今回、何となく自分の中では、いつもとは違う作品のつもりですが、いかがでしょう。そう思うのは本人だけかな?(^^;)さて、結果はいかに―――。

 余談ですが、ライトグラフU先生のレオナルドにうっとりした私です…。表紙とかカッコイイです(涙)。