「灼熱に濡れた花嫁」製作秘話        


 この話は2006年Charade3月号にて読切ショートショート(略SS)として掲載されたものを、一冊の単行本用として書き下ろしたものです。

 担当様からこの話をいただいた時、私「あの…、ハーレキングになりますが、いいんですか?」と念押しをした覚えが(笑)。いや、シャレード様でそんな話を書かせていただける日が来るとは思っていなかったのが本音です(ギャグ要員かと勝手に思ってましたから…ハハ)。
 でもSSを書いていた当初から、二人の過去は何となく頭の中でイメージして書いていたので、単行本のお話をいただいた時は、素直に二人の過去を踏まえて書いてみたいなぁと思っておりました。
 この作品を書くに当たって、自分の中で今回はテーマを決めてました。
「好きなのに、すれ違って、愛しているのに酷いことをする…」
 プロット出すときも実はこのフレーズを提出してましたよ、私…(笑)。こんな感じです! みたいな(^^;)。こんな感じってどんな感じだよ…って今、自分で突っ込んでみたり(笑)。いつも感覚的な私ですみません…(汗)。
 ザイードと紗維はこれからも国を豊かにするためにいろいろと困難が待ち受けているとは思うのですが、二人の強い絆で、頑張って乗り切って欲しいです。本当はもっとザイードを困らせたかったし、もっと鬼畜なことをさせたかったのですが、なぜかページ数が足りず…(汗)。丸々一冊ページ数をいただいているのに、何故こんなに話が長くなるのか…(大汗)。心残りはもっとザイードを苛めたかった(え? 笑)。紗維のことを愛しているがゆえに、もっと苦悩して欲しかったです(笑)←一番鬼畜なのは、私かもしれない…(^^;;;)

 今回イラストを書いて下さったのは冬杜万智先生です。アラブ風の衣装もいろいろ考えて下さり、感謝に絶えません。キャララフでマジャールも書いていただいたのですが、これがまたハンサムで、ああ、もっとマジャールの顔がみたい…と唸ってしまいました(笑)。マジャール、本編では横顔で登場してますvv

 アラブの王子様は昔から好きなんですが、やっと書けた…という感じです。アラブと海賊とスパイとマフィアは好物なので、また何回も書きたいと思ってます(笑)。
 アラブの王子様は再び来年に一本予定してます。確定ではないですが、問題なければ2007年もアラブの王子様が書けるのかな? 何ともあやふやで申し訳ないですが…(^^;)
 またぜひ機会あったら読んでやって下さいませ〜。